米VMwareは29日（米国時間）、Googleとの協業を拡大し、自社のクラウドサービス「VMware vCloud Air」上で、Googleのパブリッククラウドサービスを企業向けに提供すると発表した。この協業拡大により、Google Cloud PlatformはvCloud Airと統合され、企業はVMwareのハイブリッドクラウド基盤上で、Googleのクラウドサービスにアクセスできるようになるという。ただし、日本市場での提供時期は未定。
最初にvCloud Air上で提供される予定のGoogle Cloud Platformサービスは、クラウドストレージサービスのGoogle Cloud Storageと、ビッグデータ分析サービスのGoogle BigQuery、NoSQLデータベースを提供するGoogle Cloud Datastore、DNSサービスのGoogle Cloud DNS。
これらのサービスは2015年後半に提供開始となる予定で、VMware vCloud Airの既存ユーザーは、利用するvCloud Airのサービス契約とネットワーク接続環境を用いて、Google Cloud Platformサービスを利用でき、使用したGoogle Cloud Platformサービスの分だけを追加で支払うことになる。
さらにVMwareとGoogleは、VMwareのクラウド管理プラットフォームであるVMware vRealize Cloud Management SuiteからGoogle Cloud Platformを管理できるよう、共同で取り組むことも発表されている。